NEWゴルフで繰り返す肩の痛みと背部痛
症状

右肩と背中の痛みを主訴に来院。2週間前の子どもの運動会での綱引きがきっかけと推測される。右肩は動作時、背中は就寝時に痛みが出現し、特にゴルフのスイング動作で症状が顕著となる。外転や水平内転で痛みが誘発され、腰部や腕の緊張、特に脊柱近傍の筋緊張が顕著であった。日常生活では突発的な動作時に痛みを感じ、趣味のゴルフにも支障をきたしている状態である。
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来院者
男性
50 代
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期間
2024年5月 ~ 2024年8月
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頻度
週1回程度
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通院回数
9回
施術と経過
初回施術では、脊柱の可動性改善を目的に脊柱近傍のツボ、さらに腰部や腕の機能改善を目的としたツボに施術を行った。施術後、痛みの部位に変化が見られた。2回目以降は肩甲骨の動きの改善にも着目し、施術範囲を拡大。施術翌日は一時的な痛みの増強が見られたものの、その後は徐々に症状が緩和。ゴルフによる症状の再燃を繰り返しながらも、9回目の施術で痛みが気にならないレベルまで改善した。
使用したツボ
まとめ
運動会での急激な負荷が契機となった肩部痛に対し、脊柱から肩甲骨、腰部までを包括的に捉えた施術アプローチが有効であった。施術直後の一時的な症状増悪は、組織の反応性変化として捉えられ、その後の改善につながった。ゴルフ動作による症状再燃を繰り返しながらも、継続的な施術により症状の安定化が得られた。スポーツ活動再開に向けては、肩甲帯の機能改善と共に、全身的なコンディショニングの重要性が示唆された症例である。