NEW足裏の痛みから始まった右半身の不調
症状

右足裏の痛みを主訴として来院。足裏全体が痛むが、特に土踏まずの部分に強い痛みがあり、歩行時にズキズキ、ピリピリとした痛みが生じるため、歩行が困難な状態であった。また、右半身全体に筋肉痛のような症状があり、膝や大腿、肩にも痛みが広がっていた。これらの症状は昨年の10月頃から始まり、日常生活に大きな支障をきたしているとのこと。右半身の症状が偏っていることにより、ストレスも大きく感じていると訴えていた。
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来院者
女性
20 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年2月
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頻度
週2~3回
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通院回数
6回
施術と経過
初診時の触診では、上半身・下半身ともに右半身の筋肉の硬さが顕著で、特に後脛骨筋の硬さが強かった。また、右足裏には圧痛があり、左足裏にはほとんど痛みが見られなかった。施術では、まず右半身の症状の原因と考えられる足裏や下腿の硬さを改善することに集中した。背中のツボを用いて下腿の硬さを緩和し、圧痛の軽減を確認。また、膝の痛みに対しては臀部のツボに鍼を行った。2診目では痛みが続いていたが、3診目には上半身の筋肉痛様症状が消失。足裏と膝の痛みが残存していたが、6診目には私生活に支障がなくなるほど調子が良くなったとの報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
右足裏の痛みと右半身全体の筋肉痛様症状を訴えた症例であった。施術では、右半身の硬さに着目し、足裏や下腿の症状を改善することを優先した。背中のツボを用いた施術により下腿の硬さが緩和され、圧痛が軽減。さらに、臀部のツボへの鍼が膝の痛みに効果を示した。施術を重ねることで、上半身の筋肉痛様症状が消失し、最終的には足裏と膝の痛みも改善。6診目には日常生活に支障がない状態に至った。右半身の症状が偏っていたことから、全身のバランスを整える施術が有効であったと考えられる。