NEW腰を伸ばせないぎっくり腰の痛み
症状

腰の痛み、いわゆるぎっくり腰の症状で来院した。今朝、普段から腰痛を抱えている中で、下の物を取ろうとした際に腰に強い痛みを感じ、動けなくなった。その後、痛み止めを服用して動けるようになり仕事へ行ったが、活動中に痛みが再燃し早退して来院した。症状は腰部全体に重たくズーンとした感覚があり、特に左側に強い張りを感じていた。静止時には重たい感覚が続き、動作時には痛みが増し、腰を伸ばすことができず直立が困難な状態であった。日常生活では重たい物を持つことができず、寝返りや起き上がりの際に痛みが伴い、仕事にも支障をきたしていた。これまで医療機関での診断や治療は受けていないとのことである。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年6月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、腰部の伸展動作に制限があり、起き上がる動作時に痛みを伴っていた。腰椎下部から仙腸関節にかけて強い緊張が確認された。施術では、腰部の緊張を緩和するために膝裏やハムストリングスのツボに鍼をした。また、腹部の緊張を考慮し、足のツボにも鍼をしたところ、起き上がり動作が楽になった。しかし、坐位時に右側へ偏重する逃避姿位が見られたため、仙腸関節の緊張を取り除く施術を行った。その結果、坐位時の違和感が消失し、症例者自身に身体を動かしてもらったところ、痛みが完全に消失したため施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
今回の症例では、腰部全体の緊張と仙腸関節の強い張りがぎっくり腰の主な原因であった。膝裏やハムストリングスのツボへの鍼が腰部の緊張緩和に効果的であり、さらに仙腸関節の緊張を取り除くことで坐位時の違和感が解消された。症例者自身が動作を確認した際に痛みが完全に消失したことから、施術の効果が明確であった。ぎっくり腰の症状は日常生活に大きな影響を与えるが、適切な施術により短期間で改善が可能であることが示された。
担当スタッフ
洲崎 和広