NEW座位での増悪する左ふくらはぎの痛み
症状

左のふくらはぎ全体に痛みがあり、特に座っている時に症状が強くなる状態であった。座位でつま先を上げる動きやかかとを浮かす動きで痛みが増悪する特徴があった。症状は4日前に車で遠出をした際に発症し、初期には歩行が困難なほどの痛みがあったが、来院時には歩行可能な状態に改善していたものの、痛みが残存していた。日常生活への影響としては、痛みが引かないために不安を感じていた。医療機関での診断や治療は受けていないが、慢性的な腰痛があり、前屈動作で痛みが出ることも訴えていた。
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来院者
68 歳
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初診時の触診では、座位での痛みが強く、つま先やかかとを浮かす動作で痛みが誘発されることが確認された。施術では、ふくらはぎの緊張を緩める目的で足の甲のツボ、背中のツボ、臀部のツボに鍼を行った。初回施術後、座位での痛みや動作時の痛みがほとんど改善し、腰の症状もある程度軽減された。3日後に2回目の施術を行った際、症状が少し戻っていたが初回よりは改善している状態であった。2回目の施術後には痛みが完全に消失し、治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
左ふくらはぎの痛みは、座位での動作時に増悪する特徴があり、ふくらはぎの緊張が主な原因と考えられた。足の甲、背中、臀部のツボへの鍼が効果的であり、2回の施術で症状が完全に消失した。慢性的な腰痛も併発していたが、ふくらはぎの緊張を緩める施術が腰の症状にも良い影響を与えた可能性がある。症状の改善が早期に見られたことから、適切なツボへのアプローチが有効であったと考えられる。
担当スタッフ
宮島 広介