NEW動作時に悪化する慢性腰痛と肩の痛み
症状

慢性的な腰痛を抱えており、痛みの強さは普段は5程度。
仕事などでしゃがむ・重いものを持つ・ハードな作業が続くと、痛みが7〜8に増す。特に後屈時に痛みが強く出るのが特徴的だった。
また、右肩の痛みと可動域制限(外転で90度までが限界)もあり、肩甲骨まわりの緊張が強い。
問診により、歯ぎしりの傾向も確認されていた。
触診では、右の腰椎下部の筋肉の張りと、右肩甲骨周囲の筋緊張が目立っていた。
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来院者
男性
20 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年5月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
まず、後屈時の痛み改善を目的に、右臀部にある反応点へ鍼を行ったところ、動作がしやすくなる反応が得られた。
続いて、右肩甲骨の強い緊張に対して、肩甲骨部と肘の部位にアプローチを行い、可動域の改善を確認。
施術中に股関節伸展時の痛みも出現したため、足指にある反応点に鍼を行うと、腰・肩ともに動きがスムーズになり、痛みも軽減したため、その時点で施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
腰痛と肩の可動域制限という一見別々の症状だったが、どちらも共通する緊張の連鎖により起こっていたと考えられる。
特に臀部や足指の反応点への施術が、全身の動きを大きく改善させた点は印象的だった。
局所のみにとらわれず、動作に影響する関連部位を見極めたアプローチが功を奏した症例であった。