NEW長年の逆流性食道炎による呑酸感
症状

医療機関で逆流性食道炎と診断され、胃酸を抑える薬と胃粘液の保護薬を処方されていたが、改善は見られず、当院に来院。
主にみぞおち付近の違和感と喉や口の中の呑酸感を訴えていた。症状は10年ほど前から始まり、胃痛を伴っていた。食事中は一時的に楽になるものの、それ以外の時間はほぼ常に呑酸感を感じており、日常生活において気持ち悪さを伴っていた。また、身体全身のコリ感や硬さも感じていた。
-
来院者
男性
60 代
-
期間
2024年12月 ~ 2025年1月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
5回
施術と経過
初診時には、口の中や喉の呑酸感が強く訴えられた。施術は足のツボと手のツボに行い、初回施術後には呑酸感が薄れてきたとの反応があった。2回目以降は、初診時と同様の症状が戻っていたため、同様の施術に加え、唾液の量が普段より多く出ていることに対して追加施術を行った。施術を重ねるごとに呑酸感が少ない期間が長くなり、唾の量も緩和されていった。完治または大幅な改善までには約5回の施術を要し、施術期間中には軽度の再燃があったが、コントロールしながら施術を続けた結果、再燃しなくなった。
使用したツボ
まとめ
本症例では、逆流性食道炎の疑いに対して、足のツボと手のツボへの施術が効果的であった。施術を重ねることで、呑酸感や唾液の量が改善され、日常生活の質が向上した。症例から得られた知見として、横隔膜の動きや硬さが影響し、呑酸感が生じていたと考えられます。鍼施術が逆流性食道炎の症状緩和に寄与する可能性が示唆された。今後は、症状の再発防止に向けた継続的なケアが重要である。
担当スタッフ
藤枝 聖也