外出しようとすると下痢をする
症状
子供の頃から外出しようとすると下痢になる。10年前から症状が悪化し、近くのスーパーに行こうとしても下痢をするようになった。また、最近は食事をした後、お腹の痛みを強く感じる。
病院で検査を行うが異常は見られず、医師に「過敏性腸症候群ではないか」と診断される。薬を処方され服用するが症状は治まらず、どんどん薬の量が増えていく。
これ以上薬の量を増やしたくないとのことから、他の方法を探し当院に来院された。
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来院者
女性
60 代
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期間
2018年7月 ~ 2018年8月
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頻度
週2~3回
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通院回数
8回
施術と経過
腹部の触診を行うと、臍の下付近に顕著な硬さがみられた。そこを緩めるため脛のツボに鍼をした。刺鍼直後から腹部が緩み肩が軽く感じた。
2診目、前回の施術の2日後に下痢、来院する前にも下痢をした。腰部と手のツボに鍼をすると、お腹がグルーっと鳴り腸が動いた感覚があった。
3診目以降、食事後の腹部の痛みは消失し、回数を重ねるごとに下痢は治まった。お腹がガスで張ったような感覚がありすっきりしない。
8診目、前回施術後に大量に便が出て、その後からお腹の調子が良くすっきりした感じがあった。状態を安定させるよう施術をし終了した。
1か月後に来院された際、「調子よく過ごせている」との感想を得た。
使用したツボ
まとめ
10年前に悪化した症状が数回の施術で改善した。腹部と内臓は密接に関わっており、腸の動きに問題がある場合、腹部に顕著な硬さがみられることが多い。その硬さを緩めることで、内臓の動きが良くなり症状が改善する。長期間に渡る体の不調であっても、施術の直後から腹鳴や腸が動き出す感覚を得ることも少なくない。