NEWタイヤ交換後から続く左腰の動作時痛と脚の脱力
症状
タイヤ交換をきっかけに発症した左側腰部の痛みが1ヶ月以上持続している。安静時には症状がないものの、左斜め上方への動作時に増強する動作時痛が特徴的である。また、左下肢に力が入りにくいという症状も併発している。湿布による対処を続けていたが改善が見られなかった。医療機関での精査は受けていない。
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来院者
男性
70 代
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期間
2024年12月 ~ 2024年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
所見として、股関節の伸展制限が顕著であり、仙腸関節および臀部の緊張が強く認められた。施術では、まず動作に関連する足指・肘のツボ、症状の主体である臀部のツボに鍼をした。その後、神経障害の関与を考慮し、腰部のツボにも鍼を行った。施術直後から左斜め上方への動作時痛が消失し、左下肢の脱力感も改善した。後日、家族からの報告により経過良好であることが確認された。
使用したツボ
まとめ
タイヤ交換という非日常動作をきっかけに発症した腰痛症例である。1ヶ月以上続いていた左側腰部の動作時痛と下肢症状に対し、動作関連部位と神経症状を考慮したツボ選択による鍼施術を行った。その結果、即時的な症状改善が得られ、その後も良好な経過をたどった。本症例では、症状の発症機序と神経症状の関連性を考慮したツボ選択が、効果的な治療につながったと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広