NEWヨガ実施時に悪化する左臀部の痛み
症状
2年前から左臀部の痛みを自覚し、半年前から日常生活でも気になるようになった症例である。医療機関にて「椎間関節の炎症」と診断されている。動作の初動時に痛みが出現し、特に右側屈時に痛みを感じ、左足を外旋させると症状が増強する。また、左上横向きで寝た際に足を挙げると痛みが誘発される。痛みにより行動が制限され、日常生活に支障をきたしている状態である。
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来院者
女性
40 代
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期間
2023年1月 ~ 2023年4月
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頻度
月3回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初回施術では、中殿筋の緊張緩和を目的として、腰や背中のツボに鍼をした。施術後、痛みは残存するものの、症状の軽減が得られた。2回目の施術時には日常生活での痛みは消失していたが、ヨガ実施時の痛みが残存していたため、ヨガのポーズに合わせた部位への鍵施術を行った。施術を重ねるごとに症状は改善し、特に激しい痛みの消失が認められ、5回の施術で大幅な改善が得られた。
使用したツボ
まとめ
本症例は、「椎間関節の炎症」による左臀部痛に対して、中殿筋の緊張緩和を主眼とした鍼施術を実施した。初期の施術では日常生活動作の改善を目指し、その後はヨガなどの特定動作時の痛みに焦点を当てた施術を行うことで、段階的な症状の改善が得られた。特に動作初動時の痛みや激しい痛みが消失し、日常生活やヨガなどの活動が円滑に行えるようになった。施術開始から5回で大幅な改善が得られ、効果的な治療経過を示した症例である。