食べるとすぐにお腹が張って苦しい、常に気持ちが悪い
症状
X-8ヶ月
食事をすると腹部膨満感、気持ち悪さを感じた
内科に行き、胃カメラをしたが異常は見られず、六君子湯とアコファイドを処方されるも著効はみられず。
内科はお手上げ状態となった。
その内科にて婦人科を勧められるも当科ではないとされた。
その後、ご自身で調べられ機能性ディスペプシアではないかと思い、他の内科を受診。
CT、エコー検査、血液検査をするものの器質的な異常はみられず機能性ディスペプシアと診断された。
鍼や整体が良いという情報を聞き、合計半年以上鍼灸院、整体院にいくものの著変が見られなかった。
その後インターネットで調べられ、当院にご来院された。
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来院者
男性
50 代
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期間
2024年4月 ~ 2024年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
GSRSという機能性消化管疾患診療ガイドラインでも推奨されている問診票を使い数値化して経過を追っていく。
初診
GSRSスコア38
食後の膨満感と何か気持ち悪いような感覚があった。
背部及び、心窩部、季肋部に筋緊張と圧痛が見られた。
背部、下腿のツボに鍼をした。
2診目
5日後に来院。
GSRSスコア24
その間、1回鳩尾の痛みがあったくらいで食事もできるようになってきた。
背部、下腿、腕のツボに鍼をした。
3診目
6日後に来院。
GSRSスコア26
食事はだいぶできるようになってきた。
空腹時の腹痛がある程度。
背部、下腿、腕のツボに鍼をした。
4診目
8日後に来院。
GSRSスコア24
稀に臍周囲に腹痛があるがすぐに楽になる。
外出時にも問題なく食事ができるようになってきた。
背部、下腿、腕のツボに鍼をした。
5診目
10日後に来院された。
GSRSスコア17
風邪をひいたが胃の調子はよい。
背部、腕のツボに鍼をした。
6診目
12日後に来院。
GSRSスコア16
パスタを食べることができるまで回復した。
日常生活には問題ない。
背部、腕、下腿のツボに鍼をした。
今後は定期的に施術をしつつ、気になる時にきていただく形となった。
データ
使用したツボ
まとめ
GSRSというスコアシートを使って測定。
回を追うごとに症状スコアが着実に減っていった。
症状の改善が疾患の改善となるのが機能性ディスペプシアなので本症例も改善していった症例であると言える。
今後も経過を追っていく。
担当スタッフ
杉山英照