不安と落ち込みが強いうつ状態
症状
職場での人間関係の不和から、朝起きた瞬間に仕事が嫌だなと起きるたびに考え、仕事以外はその考えが頭から離れなくなった。
気持ちが乗らない。
常に不安で気分が落ち込んでいた。
睡眠がとれない状態にもなっていた。
ロウ症候群の疑いもあったが陰性。
病院ではうつ状態と診断がくだっていた。
知人から鍼が良いのではないかと勧めを受け、当院にご来院された。
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来院者
男性
40 代
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期間
2023年5月 ~ 2023年8月
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頻度
月3回程度
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通院回数
6回
施術と経過
体表を観察していくと後頭部から肩背部にかけての硬さがみられた。
呼吸を深くすることや後頭部の硬さをとることを目的に施術を行った。
初診終わった時点ではよくわからない。
解釈的に不安感や落ち込みを感じていた。
2診目で後頭部の違和感が楽になり、全体的に気持ちも楽になったようにも感じた。
3診目楽な状態は横ばい。しかし、睡眠が取れるようになり、後頭部の違和感はなくなった。
4診目身心の状態としては悪くない、働く自信はない。だが、まぁそんなもんなのかなと前向きな意味で捉えられるようになった。
5診目調子がだいぶいい。気持ちでの安定が自分でもわかるようになってきた。
6診目特に問題はない。仕事は面白くはないが不安で落ち込むようなことはなくなってきた。ぐっすり眠れるようにもなり、調子が良いとのことなので今後は様子見で行うこととなった。
使用したツボ
まとめ
身心の問題の症例。
自分の外側で起きていることは変化はない。
例えば人間関係不和の職場環境は変わることはない。
しかし、本人の身体の面での不調が楽になることで不安や落ち込みが軽くなり、前向きな気持ちになる症例であったと言える。
担当スタッフ
杉山英照