肩が痛くて眠れない
症状
(主訴) 右肩関節痛、右上肢が動かない。 初診日前日の朝から右肩の違和感があり、昨晩は夜間痛があり眠れず、今朝から右上肢が動かなくなっていた。
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来院者
男性
60 代
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期間
2023年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
(初診) 問診すると右上腕の中央付近が一番痛み また右上肢がほとんど動かすことができないとのこと。 夜間痛があるので肩関節に炎症があると思われ、まずその炎症を落ち着かせることが必要で、肩関節の可動域を広げる治療はその後になるということ。 したがって通常の肩関節の治療より時間がかかることを説明してから治療を開始した。 炎症を落ち着かせる目的で頚と背中に刺鍼し、また痛みを少しでも和らげる目的で反対側の下肢に鍼をした。 刺鍼後、慎重にそっと右上肢を動かしてもらうと患者さん自身も驚くほど動くことができた。 しかしここで大きく動かしてしまうと炎症がひどくなるので自重してもらった。 炎症がひどくならないように次回まで右上肢をなるべく動かさないようにアドバイスして初診の治療を終えた。 (3日後2回目) 夜間痛、安静時痛なく、外転、伸展、屈曲も良好で、肩関節を外旋すると痛みが発生した。 肩甲骨の動きを妨げている筋肉を柔軟にする目的で背部に刺鍼すると痛みが寛解したのでこの日は終了した。 (4日後3回目) 上肢を大きく可動してもらっても痛みがないが肘関節を屈曲してもらいながら肩関節を内旋してもらうと頚に近い肩の筋肉が痛むとのこと。 肩甲骨付近の筋肉を緩めるため背中に刺鍼したが変化がみられないので頚の筋肉を緩める目的で頚と足関節付近に刺鍼すると痛みが消失した。 また、わずかに残った痛みに対して前腕に刺鍼した。 肩関節の可動域も元に戻り痛みも消失したことからこの日で治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
当初夜間痛があったので時間がかかると思われたが、痛みを自覚してから早急に来院していただけたことが早期回復につながったと思われる。 炎症の鎮静化も早期治療が功を奏した結果となった。 教育関係の仕事に従事しているので黒板に書くことが多かったが一週間で回復したため学生にも迷惑かけずに済んだことでしょう。