腹痛と吐き気で学校に行けない
症状
X-1年
突然朝起きると吐き気や腹痛に悩まされるようになった。
便秘や下痢もあるようになった。
学校に行けない日も増え、内科を受診。
過敏性腸症候群と診断された。
漢方薬、整腸剤を処方されているが変化はない状態が続いた。
進学し、環境が変わって症状も変わるかと思ったが状況が変わらないこともあり、当院に来院された。
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来院者
10 代
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期間
2023年4月 ~ 2023年6月
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頻度
週1回程度
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通院回数
6回
施術と経過
触診所見として季肋部や下腹部に緊張が強くみられた。
季肋部は押すと圧痛を感じる。
季肋部や下腹部の緊張緩和を目的に施術をすすめた。
初診〜2診目
下痢や便秘、腹痛が楽になった実感があった。
気持ちの面でも楽だった。
朝起きた際の吐き気はまだ気になる為、朝から学校に行くことはできない。
3診目
吐き気も楽になった感じがあり、朝から学校に行けた。
4診目
テストの影響もあり、腹痛や下痢があったものの学校に行けた。
自分の中でもこれくらいの症状の程度なら大丈夫と思えていた。
5診目、6診目
吐き気、腹痛、下痢、便秘もなく朝から快適に過ごせている。
現在はメンテナンス目的で通院されている。
使用したツボ
まとめ
学生の過敏性腸症候群の症例。
朝が起きれないという学生は多い。
もちろん個人差はあるが本症例は身体で起きている現象を考え、アプローチをした結果改善がみられた。
季肋部の硬さは気持ちにも大きく影響する。
緩解したことで前向きな気持ちにもなれた。
身から心へ。
鍼灸の強みを生かした症例であった。
担当スタッフ
杉山英照