耳の閉塞感、男性の声が聞き取れない
症状
2週間ほど前、起床後に耳がふさがっている感覚が出た。耳鼻科で診てもらったところ、「急性低音障害」であると告げられた。
聞こえてくる音がこもって響き、職場では遠くの方で男性がしゃべっている声が聞きとれない。
低い、「ボー」という音や、「キーン」という小さい音の耳鳴りを感じる。
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来院者
女性
40 代
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期間
2022年4月 ~ 2022年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
10回
施術と経過
1診目。首から肩の張りが強いため、臀部、足のツボに鍼をした。
2診目(2日後)。耳のこもり感が強くなったと訴える。1診目と同じ箇所に鍼をした。
3診目(4日後)。前回施術の翌日に調子がよくなったが、その翌日に元に戻ってしまった。耳のつまり感を強く感じる。
4診目(3日後)。前回施術の翌日に調子がよかったが、前日に調子を落とした。最初期に比べると、耳のこもり感は小さくなっている。耳の中が痛かゆいような感じがして、ムズムズする。耳から顎にかけての緊張をとる目的で、手のツボに鍼を加えた。
5〜7診目まで、調子を落とすことがありながらも徐々に主観的なつらさが改善していった。9診目で「100%元に戻った状態に近い。高音も響かない」と述べた。
10診目のときにも調子がよく問題なく過ごせているというコメントがあったため、施術を終了し、経過を観察してもらうことをお願いした。
使用したツボ
まとめ
本人に痛みなどの自覚症状はなかったものの、首〜肩、腰などの部位に強い緊張がみられたため、当該部位の緊張を緩める作用をもつツボを選択して施術にあたった。
また、耳の症状は顎関節の状態にも強く影響を受けることから、顎の関節の緊張をとることも並行して行い、元の状態に戻る後押しをすることができた。