中学運動部員が跳躍時に痛めた腰
症状
中学2年男子、野球のクラブチームキャプテン。
2日前、体育のバスケットボール授業中に
ジャンプした際に発症。急な動作時に、
上後腸骨棘付近に痛みが出る。動くたびにつらく、
痛み止めを使用して野球の試合に出た。
本人としては、読み書きなどの際、かなりの
前かがみ姿勢になることが影響しているように感じている。
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来院者
男性
14 歳
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期間
2021年10月 ~ 2021年10月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
最も症状が出るのは前屈と左回旋で、まずは左スネに刺鍼。動作確認で症状5割減。回旋時は腕を伸ばしながらの方が症状が出るとのこと、左手に刺鍼。左回旋時の痛みはほとんどなくなったが、今度は右回旋時に感じるようになり、やはり腕を伸ばしながらの方が感じるということで、右手に刺鍼。右回旋の終端あたりでやっと痛みが出るくらいに減り、最後に右ふくらはぎに刺鍼。前後屈、左右回旋など、どの動作をしても痛みが出なくなり、終了。
使用したツボ
まとめ
発症のきっかけ(ジャンプ)と発症部位(左上後腸骨棘)とは直接の因果関係ではなく、野球で蓄積した疲労が身体各部の連動関係を介して症状を現したものではないだろうか。そして逆に、日頃からの運動経験により身体各部がよく連動しているため、鍼への反応が速やかだったものと思われる。すべて「こしかけ座位で刺鍼→立位で確認動作」だったため、施術時間としても速やかであった。