高音の耳鳴りと共に始まった聴力の低下
症状
1か月前より高音のピーという音の耳鳴りが始まり、小さい声や音が聞き取りづらくなったため、耳鼻科にかかった。色々と検査した結果、鼓膜や聴力には特に異常がなく「耳の血流が悪くなっているのではないか」と耳鼻科の先生に言われ、ビタミン剤を処方される。1週間、薬を服用していたが改善がみられず。今度は「副鼻腔炎が原因ではないか」と診断されそちらの治療を始める。1週間後、副鼻腔炎の症状は改善されたが、耳鳴りと音の聞き取りに改善が見られない。
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来院者
男性
20 代
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期間
2020年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
8回
施術と経過
1診目「普段から肩こりと頭痛があり、今もこめかみの所がズキズキしている」とのこと。頚と肩と背中を触診すると異常な緊張がみられた。頚と肩の緊張を取るために背中とお尻に鍼をした。すると右の肩が軽くなったとのこと。2診目では耳鳴りに関しては特に変化を感じられなかったが、3診目、4診目と施術を重ねるうちに「細かい音が聞こえるようになり、耳鳴りは時々しているが、意識しない時間が増えた」とのこと。5診目を終えてから耳鼻科にて聴力検査をしたところ回復しており、耳鳴りも「多少はあるが気にならなくなっている」とのことで頭痛や肩こりの前兆が現れたら施術に来てもらうように伝え、終了とした。
使用したツボ
まとめ
頚、肩、背中の異常な緊張を改善することにより、聴力の回復と共に耳鳴りの改善に繋がった。発症後1か月以内に施術を開始できたことも聴力が回復できた大きなポイントであった。