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症例を投稿した鍼灸院:音楽のための身体調整 しらべ

打楽器演奏中に悪化する左手首の固さ

打楽器演奏中に悪化する左手首の固さ

症状

クラシックの打楽器奏者をしている。6年前に左手の動きに違和感を感じ、近医を受診してフォーカル・ジストニアと診断された。
フォーカル・ジストニアの具体的症状としては演奏中徐々にスティックを握り込み、手首が固まって動かなくなることがある。これによりロールとストロークの組み合わせなどで動作のコントロールができない。加えて左側の首から肩甲骨、肘にかけて痛む。
発症当初は神経内科にて治療しその後他の鍼灸院で施術を受けていたが、手首の症状については改善しなかったので当院を受診した。

  • 来院者

    男性

    20 代

  • 期間

    2020年9月

  • 頻度

    1回通院

  • 通院回数

    1回

施術と経過

施術前に試奏してもらうと、ロールとストロークの組み合わせのみならず強弱、テンポ、音色の切り替えも手首の症状ゆえに困難が見受けられた。触れて確認すると頚部の左側面、左肩甲骨と肘に強い緊張があり、また背屈で手首に痛みが走った。
手と背中のツボで頚部の緊張をゆるめた。また肩甲骨のツボで肘の緊張と背屈時の手首の痛みが消えた。
再度試奏してもらうと、左手首の動きにしなりが出てロールとストロークの組み合わせも「やりやすい」との感想を得た。2か月後に別の症状で再来院した際、試奏してもらって手首の状態が引き続き良好であることを確認した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

フォーカル・ジストニアと診断されるような動きの不具合が筋緊張をゆるめることで改善することは多い。緊張のバランスを調整することで本来の動きが回復するものと考える。動作と緊張の関係を読み解くことで少ない回数で症状を改善することができた。

担当スタッフ

楠 洋介

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