脳梗塞の片麻痺で頚・上肢がつらい
症状
脳梗塞により左半身に麻痺があり、常にこわばっている。左側頚部のこわばりが特につらく感じる。上下肢とも可動域制限がある。元草野球選手で、全体的に筋肉量は多め。症状は気温や天候の影響を受けやすく、低気圧が近付いてくるとつらくなる。症状が重い時は左上肢が勝手に屈曲し、左目にゴロゴロ感が生じ、左手指の動きが悪くなり、ろれつが回らなくなる。脳梗塞以前に、追突事故によりムチ打ちにもなっている。
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来院者
男性
60 代
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期間
2018年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
21回以上
施術と経過
左側頚部のこわばりを都度確認し、最もつらさを感じる部位から順に、対応する背部のツボに刺鍼。上肢にもつらさがある時には症状部位に対応する肩甲骨外縁のツボに刺鍼。自覚的には刺鍼した瞬間に、他覚的には刺鍼して数秒で、こわばりが和らいでくるのがわかる。
麻痺があるのでまた次の施術の時にはこわばっているが、症状が楽になっている期間は徐々に増えてきている。
使用したツボ
まとめ
鍼がツボに到達すると即、響きを感じ、つらかった部分が緩み可動範囲が広がるのを感じて、目の不快感やろれつが回らないことも改善される。今まで受けた中で一番楽になり、効いている印象があるとのこと、脳梗塞や麻痺自体に直接アプローチできるわけではないが、単なるコリや疲労でない麻痺によるこわばりにも整動鍼のツボが効いた好例。症状部位が頚部なので、こわばりが改善することで脳血流の改善も期待できるため、まずは「頚まわりが楽でいられる期間を伸ばす」ことを目標に施術を続けている。