パワーリフティング選手の肩の痛み
症状
2、3年前からパワーリフティングの選手として、練習を頑張っている。
お仕事が運送業なので、スポーツでもお仕事でも重い物を運んだり持ち上げたりしているため、それが原因で症状が出たのではないかとご本人様は考えている。
痛みは、肩の位置を下げたとき、ベンチプレスでバーを下げて胸を開いたとき、結滞動作(腕を下から後ろに回す動き)、スクワットでバーを担いだとき、に肩の前面に出る。
安静にしていると痛みは出ない。
痛みを我慢して練習している状態なので、練習で我慢しなくてもよい程度に回復できればということで来院されました。
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来院者
男性
40 代
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期間
2020年3月
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通院回数
2回
施術と経過
動きを改めて確認すると、結滞動作と腕の回内動作で痛みが強く出ていたので、その動きに関係する手と脊椎のツボに刺鍼しました。
かなり良くなったが改めて動きを確認すると、腕の水平内転の動きが悪く大胸筋上部に張りがあることに気付いた。
そこで、大胸筋上部のツボに刺鍼。
肩の動きが良くなり、痛みもほぼ出なくなったので施術を終了しました。
その後、1ヶ月以上良い状態だったが、2ヶ月後に痛みが少し出たので再来院され施術を行い、4月現在では調子が良いようです。
使用したツボ
まとめ
いつも重い物を持っているため手に強ばりが出ていた。
手と脊椎は深い連動性があるため、手の強ばりが脊椎に影響し、脊椎と連動して動いている肩に問題が起きたと考えられる。
その為、手と脊椎のツボに刺鍼することで動きと痛みが改善しましたようです。
重い物を持ったり、手を良く使うことが多い人に良くある肩の症例でした。