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症例を投稿した鍼灸院:鍼灸院志(こころ)

手術後の投球時(コッキング期)の肩の痛み

手術後の投球時(コッキング期)の肩の痛み

症状

小学生の頃から野球をはじめ、中学生のときに腰痛で当院を受診。
現在は高校生になり甲子園を目指して九州の高校に入学して、日々トレーニングを頑張っている。

高校生になってから肩の調子が悪くなり、整形外科を受診したところ、生まれつき肩にある靭帯の1つがないという事が分かった。

そのため、高校二年生の秋(2019年9月)に右肩の靭帯を補う手術を行う。

手術自体は上手くいき、リハビリも行い退院したが、球を本気で投げようとすると肩に力が入らなくなり投げられない。
キャッチャーをやっているが、2塁まで投げられないため、学校のトレーナーに治療してもらったりしていたが良くならない。

どうしたら良いか分からなくなっていたが、とある事情で広島に1ヶ月間帰ってくることになったため、この期間に当院で施術を受けたいと、受診してくれました。

  • 来院者

    男性

    10 代

  • 期間

    2020年3月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    3回

施術と経過

シャドウ(投球動作)や、ゆっくり投げれば痛みは出ないが、思いっきり投げると肩の前面に痛みが出てまともに投げることができない。

投球動作の中で、腕を後ろに引いたとき(コッキング)に痛みがでる。

肩の可動域や動きには問題なかったが、触診すると張っていて押すと痛みが出るポイントがある。

痛みが出るポイントに関係した背中のツボに鍼を打つと、肩の痛みと回したときの感覚が変わったので、1日目の施術は終了。

2回目の施術までに、キャッチボールなどをして状態を確認してもらったところ、かなり思いっきり投げれるようになったそうです。

2回目の施術以降は、思いっきり投げれるようになり、様子見として3回目の施術を行い、全施術を終了。

その後、九州に帰り、しっかりと練習できているということです。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

痛みは肩の前面に出ていましたが、その痛みが投球動作の腕を後ろに引くコッキングのときに出ていることと、触診による張りと痛みのあるポイントが肩甲骨と背骨の間にあるツボと連動していることから、原因は背中側にあると考えました。

そこで、背中にあるツボに刺鍼を行いましたが、狙い通り良い結果が出ました。

体の前と後ろの関係をみれたことが、効果的な施術につながった症例でした。

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