サーフィンで発症した、踵を着くことが出来ないふくらはぎの痛み
症状
2日前に海水温の低い海でサーフィンをした。何回か波に乗っていると、突然左右のふくらはぎと右のスネがつってしまったので、その日はそこで終わりにした。寝不足と疲労が重なった上に、体が冷えたことが原因ではないかと考え、夜はゆっくり入浴して体を温めた。
翌日もサーフィンをする予定だったが、ふくらはぎが左右とも強く痛み、歩くのも困難だったので断念した。
その後、整形外科を受診したところ、「肉離れでは」と言われた。処方された湿布を貼り、包帯で圧迫・固定している。
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来院者
男性
60 代
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期間
2020年7月 ~ 2020年7月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
来室時は歩行時に右の踵をつくことが出来ず、片足立ちが出来ない状態だった。
痛みは右腓腹筋内側頭、外側頭、左腓腹筋内側頭の順に強い。安静時痛は無く、皮下出血もみられなかった。
下腿の動きと関係する腰背部の緊張が原因と考え、腰背部に鍼をすると右の踵を床に少しつけるようになった。次に左の腰部に鍼をしたところ、左の下腿後面の痛みはほぼ消失し、右の片足立ちが可能となった。歩くと「右足首がつまる感じ」がするとのことだったので、殿部に鍼をして歩行を整えた。
3日後に2回目の施術。大体良いが、まだ少し右腓腹筋内側頭に違和感が残っていて、少し不安感が残っている。腰部と手に鍼をすると、違和感が大幅に減弱したので施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
ふくらはぎに肉離れが生じると、大腿や腰殿部などの筋肉も過緊張してしまい、不自然な動作の原因となる。痛みが生じているふくらはぎ以外の緊張部位をみつけ、その緊張を緩めることで、肉離れの症状も短期間で軽減することが可能である。