お尻からふくらはぎにかけて電気が走るような痛み
症状
半年ほど前に布団から起き上がろうとしたところ、ぎっくり腰になった。病院にて「ヘルニア」と告げられ、湿布と薬が処方されたが、痛みが引かない。
腰の痛みのため、常にコルセットを巻いて過ごしている。ときどき、左の臀部から大腿、ふくらはぎにかけて電気が走るような痛みが出る。整体にも行くが、あまり楽にならない。
2年ほど前まで、歩くことの多い職場で1日3万歩ほど歩行していた。現在はデスクワークが多く、勤務中の運動量はそれほど多くない。
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来院者
男性
30 代
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期間
2019年10月 ~ 2019年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
痛みを訴える腰部の筋肉を触れたところ顕著な緊張があったため、対応する臀部のツボに鍼をしたところ、痛みが3割程度にまで減少した。臀部にある別のツボに鍼をすると、左の腰の痛みは消失し「右側が気になってきた」と訴えたため、腰仙部の緊張を緩めるためにふくらはぎと頚部のツボに鍼をした。痛みがほとんどなくなったため、初診はそこで終了した。
2診目、臀部の痛みはなくなっていた。初診時、腰部は腰方形筋上の痛みを訴えていたが、起立筋上に痛みがあると訴えるようになった。この緊張を緩めるため、下腿のツボに鍼をしたところ痛みが消失した。痛みの気になる部位が仙腸関節あたりになったため、肩甲骨付近のツボに鍼をした。
仙腸関節の痛みが消失すると、左大腿前面の外側寄りの違和感を訴えたため、腰のツボに鍼をしたところ、痛み、違和感ともに症状がすべて消失したため、施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
痛みを引き起こしていると思われる緊張を解消するにつれて、痛みを訴える部位が移っていったため、頚部、肩甲部、臀部、下腿など、さまざまな部位の緊張によって引き起こされている腰痛であったと考えられる。それぞれの痛みを引き起こしている緊張を緩めることで、改善につながった。