草抜き中に発症した腰痛
症状
ご家庭のお庭の草抜きをしている時、少し屈み気味の姿勢で腰痛を発症。
軽めのぎっくり腰のように感じた。
少し休憩をされてから当院にご予約を入れられた。
歩きにくそうにご来院され、履物を脱いで揃えようとしたができなかった。
腰痛があることで何が困るのかお聞きすると日常生活もそうだが翌日地域の神社の掃除当番を課せられているので何とかしておきたいとのことだった。
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来院者
女性
50 代
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期間
2019年6月 ~ 2019年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初回
痛みがある部位を確認すると左腰部に痛みを感じるとのこと。
実際に動いてもらうと前屈をした時、身体を左に捻った時、左に傾けた時に痛みを強く感じた。
まず、草抜きをした際の前かがみ姿勢で痛みが出たので腰の反応を確認し、太もも後面のツボに鍼をした。
痛みは残るものの前屈はしやすくなった。
次に左に体を捻った時に左腰部下部が痛むのでお尻のツボに鍼をした。
その左腰部下部の圧痛はなくなり、体を捻っても痛みはなくなった。
最後に左に体を倒してもらうとまだ動かしづらさがあった。
背骨の反応を確認し左下腿部外側のツボに鍼をした。
左に体を傾けても動かしづらさはなくなった。
来た時より動かしやすくもなり、痛みに関してもかなり良いがまだ若干残る。
変化が大きく出ているので痛みは残るがその回は終了した。
2回目
初回施術後徐々に良くなってきた。
翌日の神社の掃除当番も無事行うことができたとのこと。
腰の状態は随分良く、強いて言えば稀に腰部〜臀部にかけて痛む時があるくらいになった。
反応を確認してみると圧痛があった。
その部位に関連する手の甲にあるツボに鍼をした。
その反応はなくなった。
使用したツボ
まとめ
どの時、痛みが出たのか。
それにより何ができなくて困っているのか。
それらを確認し、ひとつひとつ適切なツボに鍼をしていけば動きの違いが見られて痛みは取れてくることが期待できる。
そして、できなくて困っていることに対し問題解決のお手伝いをする。それこそ鍼灸師が早期に結果にコミットできる職業であることを表したような症例であった。