立っていることが出来なくて家事動作全般が出来ない
症状
10年以上前から腰と臀部、ふくらはぎに痛みがあり他治療院へかかっていた。数か月前からは、痺れも伴い立っていることが難しく生活動作・家事動作全般に支障をきたすため連絡をいただいた。
痺れが出てからは大股で歩くことが出来なくなり、歩容も乱れ歩行スピードも緩徐になったため移動が困難である。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年2月 ~ 2019年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
11回~15回
施術と経過
下肢の外側に強い緊張と痺れがある。立つと症状が増悪される。
最初は乱れた重心バランスを取り戻すことを優先し、痺れの施術も行った。肩甲骨の内縁にあるツボに鍼をして下肢外側の緊張を和らげた。また、臀部の緊張を足のツボを使って和らげると立って症状が悪化することは無くなった。痺れ症状を確認し腰部の関連するツボに鍼をした。(1回目~3回目)
4回目からは、腰を動かすと症状が誘発されたので腰部の緊張を取る事と痺れの施術を行った。
腰部の施術を行うと週2回ペースだったのが週1回に伸びた。このような施術方針のもと、繰り返し行うことで最終的に10日に1回の施術間隔となり症状が安定してきた。外出・外泊など身体に負担がかかると症状が強くなることもあったが最終的に13、14回目の施術の時に経過良好であったため終了とした。
使用したツボ
まとめ
問診票をみると腰椎椎間板ヘルニア・腰椎すべり症・狭窄症と言う診断名が並んでいます。それは一参考資料として、“どのような症状なのか?”と言う患者さんに目を向けることで施術を進めていきます。
本症例は立位で増悪するという事で臀部に目を向けました。臀部は腰の支えとなり、腰が痛いと見逃されることが多いのですが臀部の緊張を和らげるとこで痛み・痺れの改善に繋げました。
担当スタッフ
洲崎 和広