腰を捻って出現した腰痛と頚痛
症状
一週間前、前傾して腰を左方向に捻った時に左腰部に痛みが出現した。次第に右頚にも痛みが出現した。回復を待っていても腰と頚部の痛みが軽減しないので来院した。
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来院者
男性
50 代
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期間
2018年10月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
左腰は前傾すると発痛することがわかった。さらに、靴下を履くように股関節を外に捻り、膝を曲げて引き上げると増悪する。右頚部は、上を向く(頚の後屈)で痛みが出現する。時系列的に、右頚部の痛みは左腰部と関係している可能性が高いと考えた。右の仙骨周辺を触診すると緊張が見られたので鍼をしたところ、左腰部と共に右の頚部の緊張が緩み、どちらも痛みが軽減した。さらに軽減させるために、左大腿部の緊張を取り、さらに仙腸関節の可動性を改善させるように調整したところ、痛みはわずかに残る程度になった。
使用したツボ
まとめ
腰の痛みは左側に出ていたが、右の臀部に異常が発生し、そこが発端となり左腰部、右頚部に問題が波及してしまった症例である。このように痛みが出ているところに原因があるとは限らない。同時期に出現した症状の関連性を利用した症例であった。