手を開くと痛む右親指外側の痛み
症状
2018年2月、突然趣味の裁縫をやっていたところ右親指に痛みが走りました。
それ以来、手を開こうとすると右手親指の外側が痛みます。
整形外科を受診された際に「親指の腱鞘炎」と診断が下りました。
右手をあまり使わないように指示がされ、また右手の親指に注射を打つものの改善がみられませんでした。
さらに右手を使うことに対する恐怖心も増していきました。
そのため、ご自身の息子さん(東京在住)が通われている東京のカイロプラクティックの先生からの御紹介でご来院されました。
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来院者
女性
70 代
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期間
2018年9月 ~ 2018年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
ご自身が気になる動きとしては右手を開くとき。
その際に右手親指の外側(特に付け根当たり)が痛みます。
他に手首を前後に動かすときに手首が痛みます。
初回
痛みが気になる部位に対する背中のツボと前腕の緊張を取り除くことを目的に肩甲骨外側のツボに対して鍼をしました。
その時は痛みは少しあったものの本人も驚くほど動きでの改善がみられました。
できるだけ動かせれる範囲で手を使って頂いて構いませんと指導をしました。
2回目
2回目開始前に状態をお伺いしたところ親指は特に何も気にならなくなっており、とても不思議に感じられていました。
しかし、手首を前後に動かすと少しだけ手首が硬い気がするとのことでしたので初回と同じように肩甲骨外側のツボに対して鍼をしました。
するとその硬さも取れて動きもスムーズになり、気にならなくなりました。
2回目の時点で大きな変化がみられましたので右親指外側の痛みの鍼施術は終了しました。
データ
使用したツボ
まとめ
もともと整形外科では注射による局所的な治療はされてきました。
またその間動かさないような対策も取られてきました。
しかし、問題はその患部の局所的な部分ではなく背中であったり、肩周囲にありました。
さらに動かすことを意識した結果、痛みも取れてきました。
まさに原因は離れた部分にあり、動かすことができれば痛みは自然に取れてくるという整動鍼を象徴するような症例であったと言えます。