象のように赤みで腫れあがった背中の痒み
症状
元々皮膚の痒みはあったが、仕事の環境が変わった2ヶ月前から、背中~顔、肩、腕、胸の痒みが一気に増した。特に入浴後の背中は、奥さま曰く「象のように赤みで腫れあがっている」本人も一度裸の状態でベランダに出て冷まさないと痒みでいられない。
皮膚科には定期的に通っておりステロイド薬を塗ると少し治まるが、塗り続けないと痒みが再発するループを繰り返していた。鍼灸治療が助けになれることを、来院されている奥さまにお伝えした経緯で来院。
-
来院者
男性
28 歳
-
期間
2018年5月 ~ 2018年7月
-
頻度
月3回程度
-
通院回数
6回
施術と経過
長年にわたる便秘があり、左下腹部に大きな硬結を確認。胃腸・皮膚への栄養を妨げる原因と捉えた。足のスネに鍼をおこなうと、お腹の硬結が半減。肩・首前の緊張を緩和させる手足のツボを使って仕上げた。
2診目、お通じに変化はないが塗り薬をやめても背中の痒みが緩和。便を押し出す力を高めるために横横隔膜へのアプローチを加える。翌日、スッキリとしたお通じが出て痒みもさらに軽減。
6診目、「日々の痒みはほぼなくなり快便の回数が大幅に増えている。」
痒みが消失したことによりご卒業頂く。
使用したツボ
まとめ
長年の薬服用により、痛みや皮膚感覚などの身体センサー機能が低下していた。自己免疫疾患にはご自分の免疫を上げていくことが改善への第一歩となる。
免疫機能と関係の深い胃腸と横隔膜へのアプローチがすみやかな改善に至った要因と考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎