NEW起床時や歩行時に強まる腰全体の痛み
症状
30代男性が腰全体の痛みを主訴に来院した。起床時や歩行時、立ちっぱなしの際に特に症状が強く、日常生活に制限がかかる状態であった。医療機関での診断や治療歴はなかった。初診時の触診では、前後屈の可動域制限が認められ、腰部や肩周辺の筋緊張が顕著であった。また、腰痛に関連して下腿の張り感も訴えていた。これらの所見から、体の連動性が低下し、腰部に過度な負担がかかっている状態と考えられた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年4月
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頻度
月3回程度
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通院回数
10回
施術と経過
体の連動性の改善を目的に、背中や臀部のツボに施術を行い、腰と関わりが深い足のツボにも鍼をした。初回施術後、最も辛かった部位は改善したが、腰の別の部位や背中の張りが気になるとの訴えがあった。2回目以降も同様の方針で施術を継続した。2回目施術後は調子が良かったが、ランニング後に仙骨周辺の痛みが再発した。3回目施術後には足の上がりが改善し、ランニングも可能となった。その後2週間は良好な状態が続いたが、再び痛みが出現した。ランニングなどで症状が悪化する際には、それに対応した施術を行った。10回の施術を経て、腰の症状が安定してきたとの報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
体の連動性低下により腰部に負担がかかっていた30代男性に対し、背中、臀部、足のツボへの施術を行った。施術期間中、運動による症状の再燃が数回見られたが、その都度適切な対応を行うことで、10回の施術で腰痛の安定化が得られた。本症例では、局所的な腰部への施術だけでなく、体全体の連動性を改善するアプローチが有効であったと考えられる。運動習慣のある症例者の腰痛においては、活動レベルとの関連を考慮しながら、段階的に改善を図ることが重要である。











