NEW下山時に出現する膝外側と股関節外側の痛み
症状
半年ほど前から登山の下山時に左膝外側と右股関節外側に痛みを訴えて来院した。痛みは下山時のみに出現し、特に長時間歩行後に顕著であった。翌日には痛みは消失するものの、登山で長時間歩けないことが問題となっていた。医療機関での診断や治療歴はなく、症状に関連する他の体調不良も認められなかった。
初診時の触診では、左大腿外側と左右股関節外側の殿筋に強い緊張が確認され、臀部全体の緊張も顕著であった。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年7月 ~ 2025年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初回施術では、手首、膝、腰のツボに鍼をした。施術後、症例者は足が軽く感じたと報告した。
その後、週1回程度の頻度で同様の施術を継続した。施術を重ねるごとに、歩行時に痛みが出現するまでの時間が徐々に延長していった。
3回目の施術後には、北アルプスでの登山においても痛みが出現せず、長時間の歩行が可能となった。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。また、殿筋のエクササイズを指導し、自宅でのセルフケアも併用した。
最終の施術から四か月後に当該患者の登山仲間が当院を受診した際、痛みなく登山を続けているとの報告を受けた
使用したツボ
まとめ
登山時の下肢痛に対して、手首、膝、腰のツボへの施術を週1回のペースで3回実施した結果、症状は大幅に改善した。大腿外側と殿筋の緊張緩和が痛みの軽減に寄与したと考えられる。
殿筋のエクササイズ指導により、症例者自身でのケアも可能となり、長時間の登山への復帰が実現した。下肢の筋緊張に起因する運動時痛に対して、適切なツボへの施術とセルフケアの組み合わせが有効であることが示された。















