NEW常に鳴り続ける高音の耳鳴りと不眠症状
医師による診断:突発性難聴
症状
症例者は来院2カ月前から頭の中で高音の耳鳴りが発生し、特に左耳で強く感じていた。耳鳴りは1日中常に鳴り続けており、非常に不快な状態であった。発症1週間後に医療機関を受診し、突発性難聴の疑いと診断された。当初は高音域の聴力低下が認められたが、来院時には聴力は回復していた。しかし耳鳴りは持続しており、日常生活において常に不快感を伴っていた。また、来院より1年以上前から不眠の症状があり薬を服用しており、特に発症1カ月前が最もひどい状態であった。
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来院者
女性
50 代
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期間
2023年12月 ~ 2024年2月
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頻度
週2~3回
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通院回数
10回
施術と経過
初診時の触診では、首肩のコリが確認された。骨盤、下腿、手首のツボに鍼を行った。初回施術後は症状の変化は不明であったが、首肩の緊張緩和が触診で確認できた。2回目以降も同様の方針で施術を継続した。施術を重ねるごとに耳鳴りの音量が徐々に低下していくことが確認された。ただし、施術後に一時的に耳鳴りの音が大きくなることもあった。また、不眠症状も改善し、薬の量を減らすことができ、再入眠もできるようになった。10回の施術を経て、耳鳴りは大幅に改善した。
使用したツボ
症状スコア
まとめ
突発性難聴の疑いに伴う高音性の耳鳴りと不眠症状に対して、骨盤、手首、下腿、頭のツボへの鍼施術を行った。初診時に確認された首肩のコリに着目し、継続的な施術を実施した結果、10回の施術で耳鳴りの音量が大幅に低下した。施術後に一時的な症状の増悪が見られることもあったが、全体としては改善傾向を示した。また、不眠症状も改善し、薬の量を減らすことができ、再入眠も可能となった。全身状態の調整が耳鳴りと不眠の改善に寄与したと考えられる。















