NEWくしゃみ後の左腰の常時痛
症状
60代男性が左腰の痛みを訴えて来院した。先日、くしゃみをした際に腹圧がかかったことをきっかけに症状が出現した。痛みは左腰部に限局しており、常に痛みがある状態であった。この痛みにより日常生活において思い通りの行動ができず、生活の質が著しく低下していた。医療機関での診断や治療は受けておらず、症状に関連する他の体調的な違和感は認められなかった。初診時の触診では、腰部外側で呼気と関わりが深い部分に著名な緊張が見られた。
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来院者
男性
60 代
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期間
2025年2月 ~ 2025年2月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時、腰部外側の緊張に対して、臀部や手のツボに鍼を行い、腰部外側にアプローチした。施術直後、症状は消失し、痛みは完全に解消された。その後、症例者から2ヶ月後に再来院するまで腰の調子は良好であったとの報告を受けた。初回の施術のみで症状が改善し、その効果が持続したことから、くしゃみによる急性の腰部緊張に対して、適切なツボへの施術が有効であったと考えられる。
使用したツボ
まとめ
くしゃみをきっかけとした左腰の痛みに対し、腰部外側の緊張に着目した施術を行った。臀部や手のツボへの鍼施術により、初回で症状が消失し、その効果は2ヶ月間持続した。呼気と関わりが深い腰部外側の緊張を的確に捉え、遠隔部位のツボを用いることで、急性の腰痛に対して即効性のある改善が得られた。本症例は、腹圧の急激な変化による腰部の緊張に対して、適切な部位への施術が有効であることを示している。今後も同様の症状に対しては、呼吸との関連性を考慮した施術アプローチが推奨される。
















