NEW顎を引くと右肩がズーンと痛み手先にしびれ
症状
数年前から右肩にズーンとした痛みがあり、一度改善したものの1〜2年前から症状が再発した。顎を引く動作で右肩に痛みが生じ、たまに手先のしびれも伴う。自転車に乗る時や硬い椅子に座る時、うつ伏せの姿勢でも同様の症状が出現する。日常生活に大きな支障はないが、痛みが常に気になる状態であった。これまで医療機関での診断や治療は受けていない。初診時の触診では、肩の内旋位が強く、前胸部の緊張と肩甲骨周囲のハリ感が目立った。
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来院者
男性
40 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初回は前胸部と鎖骨にアプローチする目的で手のツボに鍼をし、肩甲骨周囲のハリ感を取るために背中のツボに施術をした。直後は症状が軽減したが、数日経つと症状が戻った。2回目の問診で卓球後にも症状が気になるとの訴えがあったため、肩の動きを良くするツボへの施術を加えた。3回目の来院時には、症状がそこまで気にならず過ごせているとの報告を受けた。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなく、3回の施術で大幅な改善が得られた。
使用したツボ
まとめ
右肩のズーンとした痛みと手先のしびれを訴える症例に対し、前胸部と鎖骨へのアプローチ、肩甲骨周囲のハリ感の緩和、そして肩の動きを改善する施術を組み合わせることで、3回の施術で症状の大幅な改善が得られた。初診時に認められた肩の内旋位の強さと前胸部の緊張が症状の主な原因と考えられ、これらに対する段階的なアプローチが効果的であった。卓球などの運動時にも症状が出現していたことから、動作時の肩の可動性改善が重要なポイントとなった。




















