NEW座位から立ち上がる際に腰が痛む、デスクワーク増加による腰痛
症状
40代男性が1年以上前から腰痛を感じていたが、ここ最近になってデスクワークの量が増加したことで痛みが強くなったと訴えて来院した。痛みは腰の真ん中の高さに位置し、座っている時間が長くなり身体を伸ばした際に特に痛みを感じるという。仕事で座っている状態から次の動作に移る際に毎回痛みを感じるようになっており、それが大きなストレスとなっていた。また、腰の痛みに関連して背中に張りを感じるようになっていた。医療機関での診断や治療は特に受けていなかった。
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来院者
男性
40 代
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期間
2025年7月 ~ 2025年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時、座位から腰を伸展させると痛みが誘発されることを確認した。動きと痛みの部位を確認した上で、下腿のツボに施術を行った。その後、動きと痛みを再度確認し、臀部のツボに施術を行った。初回施術後、動きでの痛みが改善し、背中に感じていた張りも軽減した。2回目以降も同様に、動きと痛みの部位を確認しながら施術を継続した。施術を重ねるごとに動きでの痛みがなくなり、仕事中に感じる痛みも改善していった。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなく、4回の施術で大幅な改善が得られた。
使用したツボ
まとめ
デスクワークの増加により悪化した腰痛に対して、動きと痛みの関連性を重視した施術を行った。下腿と臀部のツボへの施術により、座位からの伸展動作時の痛みが改善し、随伴していた背中の張りも軽減した。4回の施術で仕事中の痛みが大幅に改善され、座位から次の動作への移行がスムーズになった。本症例では、動作時の痛みに着目した施術方針が効果的であり、デスクワーク従事者の腰痛に対する鍼施術の有用性が示された。











