NEWコロナ発症後のピリピリした頭痛としめつけ感
症状
50代女性。2ヶ月前にコロナを発症し、その後から頭痛が出現した。少しずつ回復していたものの、1ヶ月前に症状が悪化した。後ろから前にかけてピリピリした痛み、しめつけられる感じ、耳の後ろに重だるい痛みが繰り返し起きている。また、首にも鋭い痛みを感じることがある。頭痛がつらくて仕事ができない状態であった。MRI検査を受けたが異常は認められず、経過観察を指示された。
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来院者
女性
50 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年2月
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頻度
週2~3回
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通院回数
9回
施術と経過
初診時の触診では、首周りに著名な緊張が認められた。首周り全体を緩める目的で、腰や手、足、背中などのツボに鍼をした。初回施術後、大きな変化はなかったが、左耳の感覚に変化があったとのことであった。初回後、ピリピリした頭痛は落ち着いたものの、しめつけと耳の後ろの症状は残存した。さらに鼻が通ったおかげで呼吸が楽になったとの報告があった。2回目以降は、頸部で緊張が強い部位へのアプローチを続けた。2回目後は全体的に少し良くなったが、しめつけが強くなった。3回目後はしめつけが良くなったが、左頭部の重だるさが出現した。その後、調子が良い日が増え、1日仕事をすることも可能となった。9回目後には最初の症状が消失し、モヤモヤ感のみが残る状態となった。施術期間中、頭痛が強くなることもあったが、その都度アプローチを行うことで総合的には快方に向かった。
使用したツボ
まとめ
コロナ発症後に出現した頭痛の疑いに対し、首周りの緊張を緩めることを目的とした施術を行った。初回から症状の変化が見られ、ピリピリした痛みや呼吸の改善など、段階的な改善が確認された。施術を重ねる中で、症状の種類や部位が変化することもあったが、その都度適切なアプローチを行うことで、9回の施術で当初の主要な症状が消失した。コロナ後遺症の疑いによる頭痛に対して、首周りの緊張緩和を中心とした施術が有効であることが示唆された。


















