NEW前屈時のめまいを伴う首の緊張と重さ
症状

1週間前の尿管結石による激しい腹痛後から、首全体の重さと硬さを自覚するようになった。以前から時々発症していためまいの症状も再び出現し、特に首の前屈時にふらふらする感覚が強く現れるため、首を動かすことへの不安感が強まっていた。上を向く動作ではめまいの症状は出現しなかった。2022年から同様のめまい症状で当院に通院歴があり、その際は3回程度の施術で症状が改善する傾向にあった。
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来院者
女性
70 代
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期間
2025年9月 ~ 2025年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
初診時、頸部全体に著明な筋緊張が認められ、頭部への熱感も確認された。背部のツボに鍼をして緊張の緩和を図り、頭部の熱感に対して頭部のツボに鍼をした。さらに、顎周辺の緊張も認められたため、手足のツボにも鍼をした。初回施術翌日は首の重さが軽減し、スッキリ感が得られた。3日後の2回目では、再び首の重さを感じ始め、前屈への不安感を訴えたため、同様の施術を実施。3回目の施術時にはほぼ症状が消失していたが、予防的に潜在的な緊張部位への施術を行い、症状の再発時は再度受診するよう指導して終了とした。
使用したツボ
まとめ
本症例は、尿管結石による急性疼痛時の過度な筋緊張が誘因となり、首の緊張と重さ、めまい症状を引き起こしたと考えられる。過去の施術経験から3回程度での改善が見込まれ、実際に同様の経過を辿った。頭部から頸部、背部に至る包括的な施術アプローチにより、症状の早期改善が得られた。ただし、症状の再発傾向があることから、日常的な緊張の蓄積に注意を払い、早期発見・早期対応の重要性について指導を行った。