NEWデスクワークで悪化する目の疲れと頭痛
症状

転職後4年が経過し、デスクワークによる目の疲れを自覚するようになった。症状は徐々に増悪し、近年では側頭部の頭痛も出現するようになった。頭痛は1週間ほど持続的に感じられ、休日は臥床して過ごすことが多くなり、仕事のパフォーマンスにも影響が出始めていた。また、首の後部に凝りを自覚していた。初診時の所見では、後頭部の筋緊張と頸部の回旋制限が確認された。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初回は、頸部の可動域改善と眼精疲労の緩和を目的として、首周辺のツボと後頭部のツボに施術を行った。その結果、頸部の可動域制限は改善し、目の開きやすさを実感できた。2回目以降は、新たに確認された顎の緊張にも着目し、顎周辺のツボにも施術を加えた。首と顎の緊張の緩和に伴い、目の疲労感や頭痛の頻度は徐々に減少していった。12回の施術を経て症状は大幅に改善した。
使用したツボ
まとめ
デスクワークを主とする職種への転職後に発症した眼精疲労と頭痛の症例である。頸部や顎の筋緊張が症状の背景にあることが判明し、これらの緊張緩和に焦点を当てた施術により改善が得られた。VDT作業による眼精疲労では、目周辺だけでなく、頸部や顎の緊張にも注目することが重要であることが示唆された。