NEW気圧の変化で悪化する拍動性の片頭痛と吐き気
症状

天候不順による気圧の変動をきっかけに、左側頭部の拍動性の痛みと吐き気が出現している。特に朝方に症状が強く、後頭部から両側の側頸部、両側の肩上部にかけて強いこり感を伴っている。また、肩から上がぼーっとする感覚も併発している。動き始めると痛みは軽減するものの不快感は持続しており、食欲低下や気力の減退がみられる状態である。医療機関での受診歴はない。
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来院者
女性
50 代
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期間
2025年9月
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通院回数
21回以上
施術と経過
初診時の所見では、第5・第6頸椎レベルに顕著な硬結が確認され、頸部の右側屈および左回旋に制限がみられた。施術では、ふくらはぎ、肩甲骨内縁・外縁、こめかみ、眉頭のツボに対して鍼をした。初回施術後、頭痛症状は消失し、爽快感が得られた。その後は定期的なメンテナンスを継続している。
使用したツボ
まとめ
気圧変動に伴う片頭痛と自律神経症状に対して、下肢から頭部にかけての複数のツボへの鍼施術が有効であった。頸部の硬結や可動域制限の改善により、頭痛症状の緩和が得られたと考えられる。気象病の特徴である症状の周期性を考慮し、予防的なケアとして定期的なメンテナンスが推奨される。
担当スタッフ
中山かおり