NEW硬いものを食べた後の顎関節音と開口障害
症状

4か月前に硬いものを食べた際、左顎関節がずれたような感覚があり、その後から症状が出現している。左顎関節周辺に腫れぼったい感覚があり、開口時にガクッという関節音と痛みを伴う状態である。大きく口を開けることができず、日常的に違和感が持続している。また、顎の症状に伴い、肩こりや首こりが強くなり、腰痛や背部痛が左側に出現するようになっている。顎関節症の疑いが考えられる状態である。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年9月 ~ 2025年9月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、左顎関節部に圧痛があり、開口時に関節音を認め、開口制限が確認された。施術では、まず顎関節に関連した手関節・手指のツボに鍼をした。顎関節の緊張が緩和されたことを確認し、さらに効果を高めるため仙骨のツボにも鍼をした。初回施術後、開口がスムーズになり、関節音も消失した。その後、症状の再発報告はない。
使用したツボ
まとめ
顎関節の痛みと関節音を主訴とする症例に対し、遠隔のツボを用いた施術アプローチを行った。手関節・手指のツボへの鍼により顎関節の緊張が緩和され、さらに仙骨部のツボへの施術を組み合わせることで、より効果的な症状の改善が得られた。本症例では、顎関節部への直接的な施術を行わずとも、関連するツボへの適切な刺激により即時的な効果が得られることが示された。全身的な症状との関連性も考慮した施術方針が有効であったと考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広