NEW繁忙期の顎の緊張から呼吸苦と首の痛みが出現
症状

繁忙期に入ってから、胸部のゾワゾワ感や左肩の可動時の疼痛、ゴリゴリ音、左胸部痛が出現した。また、首から鎖骨にかけてのだるさや動悸、息苦しさも伴っていた。頭から首にかけての痺れを感じることもあり、脳神経外科で検査を受けたが異常所見はなかった。心電図検査や血液検査でも異常は認められなかった。疲労感や気力の低下も見られ、心配事が増えていた。
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来院者
女性
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時、開口制限と左頸部の右側屈時の疼痛による可動域制限が確認された。また、左頸部、鎖骨下、胸骨下に強い緊張が認められた。鼻閉感も伴っていた。側頭部の緊張に関わる仙骨のツボ、頸部の緊張に関わる腰部のツボ、顎の緊張・動きに関わる小指・手指のツボ、頸部の緊張に関わる手足のツボに鍼をした。施術後、頸部の緊張が緩和され、動作制限が消失した。また、開口制限も改善し、鼻の通りが良くなったことで呼吸がしやすくなった。
使用したツボ
まとめ
繁忙期によるストレスが無意識的な顎の緊張を引き起こし、それが頸部や周辺部位の症状を引き起こしていた症例である。顎と頸部の緊張に着目し、関連するツボへの施術を行ったことで、開口制限や頸部の動作制限が改善された。また、鼻閉感の改善により呼吸がしやすくなり、全体的な症状の緩和が得られた。本症例では、心身の緊張が複合的な症状を引き起こしていたが、適切なツボ選択により即効性のある改善が得られた。
担当スタッフ
洲崎 和広