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症例を投稿した鍼灸院:鍼灸院ひなた 清澄白河

NEW右耳の突発性難聴における鍼治療の効果

NEW右耳の突発性難聴における鍼治療の効果

症状

症例者は右耳の聴力低下(特に低音域)、耳鳴り、および閉塞感を主訴として来院した。
症状は1か月前から徐々に悪化し、常に耳鳴りが続いていた。医療機関で突発性難聴と診断され、1週間の入院治療を受けたが、改善がみられなかった。症状のため、仕事では右側からの声が聞き取りにくく、電話応対を左耳でしか行えないなどの支障があり、日常生活では耳鳴りによるストレスが大きいと訴えていた。
関連する他の体調的違和感は見られなかった。

  • 来院者

    女性

    40 代

  • 期間

    2023年12月 ~ 2024年12月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    21回以上

施術と経過

初診時、患側の耳の裏の硬さが目立ち、首の動きの硬さも確認された。施術では耳の裏の硬さを確認しながら手のツボを使用し、加えてお腹の硬さを観察し膝周りのツボを選択して対応した。初回施術後、首肩周りの緊張が少し軽減したものの、聴力や耳鳴りの症状には変化が見られなかった。2回目以降の施術では、引き続き手と膝周りのツボを中心に行い、徐々に耳鳴りの音が小さくなり、聴力が改善していく経過を示した。10回目の施術後には症状が良好に向かっていたが、その後一時的に再燃し、症状に波が見られた。この際、治療方針を変更し座位での施術を取り入れることで対応した。最終的に30回の施術を経て、耳鳴りの軽減および聴力の改善が確認された。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

耳の裏右耳の突発性難聴の疑いで来院した症例者に対し、耳の裏の硬さ・詰まりを中心とした首周りの硬さと身体の状態を考慮した施術を行った。初期は顕著な症状改善はみられなかったものの、継続的な施術により耳鳴りや聴力低下が徐々に改善していった。再燃が見られた際には、座位での施術を新たに取り入れることで症状の安定化を図ることができた。この症例では、首肩や体幹の硬さの緩和が耳鳴りや聴力改善に寄与した可能性が示唆される。継続的な経過観察と再燃時の柔軟な対応が重要であると考えられる。

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