車の振動だけでもズキッと感じる腰の痛み
症状
長期休暇明けの初日、車イスの患者さんを介助する中腰姿勢で足を持ち上げたときに、右腰に「ズキッと強い痛み」を感じる。腰の前後運動が出来なくなり、友人に相談したところ当院をご紹介頂き、受傷当日に来院。
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来院者
女性
27 歳
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期間
2017年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
1週間振りのお仕事に加え前日の夜ほとんど眠れなかった経緯や生理初日とも重なり、ぎっくり腰になる要素がいくつもあった。
車の運転中のわずかな振動でも痛みがあり仰向けにもなれない状態のため、座位で施術をおこなう。特に腰を反らすことが座位・立位共に出来ない。
中腰姿勢で腕だけに力を入れて介助したときに起こった経緯から、炎症を抑え腰の前後運動をしやすくする背中と手のツボに鍼をおこなう。
発症経緯の動きは胸椎への負担が大きく掛かるため、関連する胸椎のツボに顕著な左右差があった。
足のツボを使うと、可動域は大幅に広がり痛みは10→5に軽減したので施術を終える。
2診目、前回施術翌日の仕事も慎重におこなうことで仕事ができ、痛みは10→2まで軽減。
ズボンを履く、腰を反らすときの痛みが残っていたので、同様の施術で仕上げた。
3診目、動き・痛みが消失したのを確認。お腹を柔らかくしてご卒業いただく。
使用したツボ
まとめ
ぎっくり腰というと、「アイシング→低周波(超音波・電気鍼)→コルセット固定→安静」が基本処置になるが、ほとんどのケースは痛みによって動きに歪みが生じ回復が遅くなる。
鍼の施術によって動かせるように働きかけることで、痛みは悪化することなく自然に消失していく。
担当スタッフ
紅露 啓太郎