長く開けてられないアゴの痛み
症状
10数年来の顎関節症。指3本弱は開くが、2〜3分くらい開けてると痛みで開けていられなくなる。
そのため歯医者に行きたいが行けなくて困っている。
また口を開ける時は痛みまでは行かないが開きづらさを感じている。それ以外にも何となく常に左アゴに重さを感じている。
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来院者
女性
40 代
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期間
2024年1月 ~ 2024年4月
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通院回数
7回
施術と経過
1診目
アゴの筋肉や関節付近(耳のすぐ下)の緊張が強く見られ(特に左)、押すと痛みがある。
これらに関連する胸椎や肩甲骨にも緊張が目立つ。そのため胸椎や肩甲骨の動きを改善するためにその部分に鍼をするとアゴに響き、直後からアゴの開きがスムーズになり、痛みも減少した。効果を強くするために手と仙腸関節付近にも鍼をした。
2〜4診目
施術する度に痛みが減り、スムーズになる。引き続き胸椎と肩甲骨の動き改善のために手や仙腸関節付近のツボを使用
5診目
2週間空いたが、左アゴの痛みや重さは無くなった。逆に右側に重さを感じるようになってきた。しかし胸椎、肩甲骨の所見はまだ左側に出ているので、左側のツボを使用。右顎の重さが減り、動きもスムーズになる。
6〜7診目
まだ右アゴに痛みと重さがある。今回は体の所見は右側に出ていたので、右手や仙腸関節付近のツボを使用。痛み、重さもほぼ無くなり、5分以上アゴを開けてても痛みが出なくなったため一旦終了となりました。
使用したツボ
まとめ
10数年来の顎関節症であったため施術回数と期間はかかりましたが、徐々に症状が減少していってくれた症例でした。
アゴの症状では胸椎や肩甲骨の張力バランスを整えていくと改善していく事が多いです。
逆に言うとこの辺りの調整をしないと、経験上いくらアゴ周りに鍼をしても改善が難しいと感じます(その場では良くなってもすぐに戻ってしまう事が多かったです)。
担当スタッフ
山崎 智史