靴を履こうとしたときに起きたぎっくり腰
症状
受診4日前 (発症日)立ったまま靴を履くときに屈んだときに腰を痛めた。痛めた当日はまともに歩くこともできず、這いつくばったまま移動するかくの字で横になることしかできなかった。
受診3日前(発症翌日) 痛みを堪えつつ四つん這いで動ける程度。
受診2日前(発症翌々日) 何かに捕まりながら歩くことと寝返りはできるようになったがその他の動きはできず、介助無しで家から出ることができない。
受診前日〜当日(発症3~4日後) 手を腰に当てて、腰をまっすぐにキープしつつゆっくりであれば移動できるようになったが、曲げ伸ばしは怖くて行うことができない。
発症後から仕事をすることができなくなっていたため、できるだけ早くどうにかしたいと思い受診。
-
来院者
男性
40 代
-
期間
2022年9月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
発症した際の状況・本人が訴える痛みが強い箇所・体の状態から、右の仙腸関節付近から痛みが放散していると判断。腰の痛み・違和感から生じる恐怖心で安易に臥位になれないため、座位で刺鍼ができる箇所からツボを選択した。肩のツボに2ヶ所鍼をすると前かがみになる怖さはなくなり、むしろ腰を反る動きが気になってきたとのこと。この時点で臥位になれそうとのことだったので臥位になってもらい、腰の動きに関係するふくらはぎのツボに鍼をした。すると腰を反る動きがスムーズになり、痛みも軽減した。この時点で仕事に復帰できそうな状態と本人が言っており、動きの軽さからしてもかなり回復していると判断し施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
急性腰痛の場合、筋肉からくるものと関節からくるものがあるが今回は後者だった。それに対して適切な選穴を行ったことと、動きに対して怖さがある状態で安易に体位を変えさせなかったことが大幅な痛み・恐怖心の軽減につながったと考えられる。