立つ時に足裏・踵・アキレス腱周囲に痛みを感じる
症状
左踵(かかと)の痛み
一ヶ月ほど前から、坐位や、寝ていた状態から立つ時に踵に痛みを感じる。特に、朝起床してからの一歩目が辛い。
ふくらはぎのストレッチをすると、痛みが軽減する。
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来院者
女性
40 代
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期間
2021年3月 ~ 2021年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
初回)
痛む場所を丁寧に確認したところ、土踏まずより、少し外側の部分が最も痛むことを確認。
次にふくらはぎのストレッチとアキレス腱伸ばしで症状が寛解するという来院者の言葉をヒントに、下腿の緊張を調べたところ、左のふくらはぎに右に比べてい異常に硬い一点を発見した。
この場所の緊張が、下腿の動きを妨げ、足裏に余計な負荷をかけた結果、症状が発症したと考え、確認した場所に鍼施術を行った。
経過:初回翌日、起床時に足を床についた際の痛みが軽減していることに気がつく。起床後の第一歩の痛みは軽減したが、長時間歩行していると、踵より少しつま先よりの場所が、一円玉くらいの範囲で痛むようになる。
施術2回目)初回と同じ施術に加え、足首の柔軟性を高める目的で第三・四趾の間と、肩甲骨の内縁に鍼を行う。
2回目施術翌日。朝、足を着地した際の痛みは消失したが、長時間歩行後の痛みが踵付近からアキレス腱周囲に移動する。
施術3回目)
アキレス腱周辺の痛みは、仙腸関節付近の柔軟性が低下し、同関節の僅かなサスペンション的な働きが低下した時に、起きやすいという臨床経験から、仙腸関節付近のツボに鍼を行う。
4回目来院後。(4回目5回目。施術内容3回目と同じ)
アキレス腱周囲の痛みは9割消失。
5回目の施術を経て卒業となった。
使用したツボ
まとめ
ふくらはぎや仙腸関節の柔軟性低下が足裏や足首に、負荷をかけ続けた結果症状が発症したと考え、施術を行うことで段階的に改善が見られた症例。