左の腰に強い緊張がある妊娠32週の逆子
症状
2か月ほど前(25週)に逆子であることがわかり、逆子体操などをしていたが頭位に戻らないため来院。
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来院者
女性
30 代
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期間
2020年12月 ~ 2020年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
患者の腰背部に触れて調べてみたところ、左側の腰臀部に強い緊張がみられた。腹部の真裏にあるということもあり、腰背部から臀部にかけての状態は腹部の筋肉の状態と強い相関関係がある。これを解決するため、手のツボ、臀部のツボを使ってこれを緩めた。
2診目。同様のツボに加えて仙腸部のツボを使ってさらに腰部の緊張を緩めた。それに加えて、胎児が頭位に戻ろうとしたときに腹部の緊張がそれを阻害しないよう、手のツボを使って季肋部の緊張を緩めた。
2診目から数日後に、頭位に戻ったという連絡があり、施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
逆子を気にするあまり、片方ばかりを下にして寝るなどして、身体に普段とは違う緊張を強いてしまうことがある。そうすることにより、片方の筋肉に負担がかかり、結果として逆子がさらに戻りにくくなるという悪循環を成してしまう可能性ある。本例でも患者がそのような状況にあることを聞き取っていた。本人にはあまり自覚がなかったようであるが、身体には緊張が顕著に現れていたため、それを取り除くことにより腹部の柔軟性を取り戻し、頭位に戻るよう誘導できた例である。
担当スタッフ
岡本悠馬