ソファーで前屈みに座りながら4時間書き物をしたら腰が伸びなくなった
症状
もともと腰痛があり慢性的に軽い痛みがあった。5日前、仕事の打ち合わせで長時間ソファーにかけながら、前屈みで低いテーブルで物を書いていた。打ち合わせが終わり立とうとしたら、腰に痛みがあって腰を伸ばすことができなかった。痛みは治まらず、翌日には杖をついて生活していた。多少は回復してきたが杖を手放せない。歩行はできるが、完全に腰が伸びきっていない。痛みは仙骨上に感じ、左右差は認められない。
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来院者
男性
60 代
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期間
2020年2月 ~ 2020年2月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
ソファーで不自然な前傾姿勢をしながら書き物をしていたことで、臀部の筋肉が緊張し仙腸関節や腰椎の可動性に影響を与えてしまったと考えた。そこで、臀部の筋肉の過緊張をさがして鍼を使って緩和させた。すると、痛みが軽減し、施術前よりも低い位置に痛みが残った。そこで、膝の緊張が影響していると考え、膝裏のツボを使ったところ痛みはほぼ消失した。わずかに残った痛みをとるために、肩甲骨の内縁に鍼をした。すると、痛みが気にならなくなった。
使用したツボ
まとめ
臀部の緊張は腰椎や仙腸関節の動きを鈍くさせてしまう。臀部に目立った緊張がある腰痛には重要な視点であると言える。逆にいえば、痛みの位置に鍼灸をしても改善しない痛みの場合には臀部の緊張を疑わなければならない。