子供が生まれてからの不調、食欲不振による全身症状
症状
3年前に出産し、その頃から頭痛・めまい・吐き気・動悸・食欲不振・不眠・肩凝り・腰痛等、今まで感じたことのない症状を感じ始めた。特にこの1年は症状を強く感じ整形外科・脳神経外科・消化器内科・心療内科など多くの病院やクリニックへ行ってきたが『原因がわかりません、様子をみましょう』と言われることが多かった。
今年の初旬から看護の仕事に復帰したが体調不良で休むことも多かったので違う手段をと言う趣旨で検索し、当院がヒットした。
体調不良が続き食欲もなく、『不安神経症』もあり人前では食事できずゼリー食ばかりである。そのためか活力が湧いてこなく寝付けないことで疲労感が常にあった。上肢帯の動きをみると首を左倒す動作に制限がかかり痛みも伴った。足も冷えており、『地面に足が着いてない感じ』と言っていた。
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来院者
女性
30 代
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期間
2019年5月 ~ 2019年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
8回
施術と経過
胸椎中部~下部にかけての緊張が強く呼吸も浅い。臀部には特有の緊張が見られ身体のだるさを示していた。
肩甲骨の動きを取り戻すことで身体の回復を促す方針で施術を始めた。
1回目、首の動き・背中の緊張・めまいの施術を行った。
手足臀部のツボを使い、最後の仕上げの時に10分程置鍼していると足が温かくなり寝てしまうほどだった。
2回目、『施術後から元気が出て、仕事は休んでいない。買い物でも疲れることが多く複数のお店を回ることはなかったが今は行く元気が出てきた』とのこと。同様の施術を5回目まで行うとその頃には寝つきが良くなり日常生活でメリハリがついてきていると報告があった。
施術を週1回の間隔で行い、全8回行った。7回目の前には『職場の懇親会があったがみんなで一緒に食事が出来た』と大きな改善が見られた。8回目が終わり、仕事も休まず出来ているので一先ず区切ることにした。
使用したツボ
まとめ
本症例のように全身症状を訴えた方を目の前にするとどこから・どの症状から施術を始めるのかがキーポイントとなります。そのため私は生活環境を考え、めまいの施術を行い生活の質を取り戻すことを優先させました。2足歩行で暮らす私たちにとって立っている感覚が失われると気力がなくしてしまうからです。1回目の施術が計画通り進み、患者さんも前向きに取り組んでくれた結果と思います。一回目の施術の大切を時実感することが出来ました。
担当スタッフ
洲崎 和広