ハイヒールによる歩行で起きた母趾の痛み
症状
仕事柄、ハイヒールで歩きまわる事が多く、以前から、疲れると、右母趾の裏から足底の内側(土踏まずのあたり)、踵付近にかけて違和感を感じることがあった。
12月に入り、年末の激務により、毎日、夕方ころから、同部位に痛みを顕著に感じるようになった。
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来院者
女性
50 代
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期間
2018年12月 ~ 2019年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
右足を触診したところ、右母趾から、足底の内側(ふくらはぎ)踵の内側にかけて圧痛を確認。
初診)母趾の痛みを緩和する目的で、ふくらはぎの内側と脛の内側に鍼を行う。母趾の圧痛が軽減したことを確認しこの日は施術を終える。
2診目)初診翌日。仕事で、1日中歩いた後に起きる母趾と土踏まずの痛みは5割程度に軽減していた。
初診と同じ施術を2診、3診と行ったところ、母趾、土踏まずの痛みは消失。
4診目)3診以降、母趾と土踏まずの痛みは再燃せず、踵付近の痛みだけが残る。
体幹の左右のバランスを整え、右の踵への加重を減らす目的で、肩甲骨内縁にあるツボに鍼を行う。
5診目)4診目施術以降、踵周辺の痛みも気にならない。母趾、土踏まず、踵の圧痛も消失していたため、4診目と同じ施術を行い。再発予防のエクササイズを指導し、施術を終える。
使用したツボ
まとめ
足裏の症状は下肢疲労や体幹のバランス状態が反映されていることが多い。
本症例では、痛みの場所から、下肢の施術するべきポイントを特定し、肩甲骨の動きから体幹のバランスを整える事により、速やかな改善が見られた。