腕のしびれを伴う首から肩甲骨の痛み
症状
10日前、首を寝違え、それから左首から、左肩周りにかけて、鈍い痛みが続いている。立位(立った姿勢)など同じ姿勢を保つことや、深く頷く動作が辛い。
その他、首肩以外に左腕と左小指のあたりまで、少ししびれるような違和感がある。
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来院者
男性
30 代
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期間
2019年3月 ~ 2019年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
初診:問診では、立位の保持と頷く動作が辛いと言うことであったが、その他の動作を細かく検査していくと、左回旋(振り向く動作)と左側屈(首を左に倒す動作)で一番痛みが誘発され、同時に左腕と小指に痺れが起きるとのこと。
首周辺の負担を軽減する目的で、背骨の際と腕に鍼を行ったところ、上記動作時の痛みが8割方軽減。
第二診(初診三日後):首から肩にかけて、うっすら筋肉が張ったような感じはあるが、以前のようは、痛みや、左腕から小指のしびれも感じない。
初診時同様、背骨の際の反応点に鍼を行う。
第三診:動作時による首の痛みは無く、こり感がやや残るということで、項の緊張を確認し、同部位を緩める目的で肩甲骨の内側の反応点に鍼を行う。
施術後、再発防止のストレッチと自宅で行えるお灸を指導し、終了とした。
使用したツボ
まとめ
ぎっくり腰同様、寝違えのような急性の症状は、症状を誘発する原因をしっかりと特定し、集中的に施術を行う事が大切。
また、鍼灸は単なる鎮痛目的ではなく、筋肉の緊張を取り除き、患部のかかる負荷を減らす事により症状が回復することを目指しているので、より根本的な改善が期待できる。
首の痛みやコリは、放置しておくと、腕や下肢に神経症状が現れることもあるので、「たかがコリ」「たかが寝違え」と考えず、早めに対処することをお勧めしたい。