薬に頼らないと耐えられない生理痛
症状
高校の部活を引退してから生理痛がひどくなり、毎回くるごとに2、3日はロキソニンを毎日3錠飲まないといられない状態だった。今回は特にひどく、来院時は生理4日目だったが、3日間は1日4錠を飲んでおり来院時も3錠飲んだ後だった。当院に来院している母親が娘のひどい生理痛を心配しご紹介していただいた。
-
来院者
女性
20 代
-
期間
2018年11月 ~ 2018年12月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
3回
施術と経過
初診
腹部の緊張を確認すると押しても手が入っていかないほど全体的に強い緊張が診られた。特に押されて不快な場所を確認していくと下腹部に数カ所、硬い緊張と不快感、痛みを感じるところがあった。その硬い緊張と関連している足のツボの緊張を確認するとそこの部分も強い緊張を感じられた。その足のツボに10分鍼をしてからさっきの嫌な場所を押してみると痛み、不快感が半分ほど減っていた。良い反応が出たのでこの日の治療を終了した。
2診目(5日後)
前回後の経過を聞いてみると、帰った日はロキソニンを飲まないで過ごせた。腹部の緊張を確認すると前回より柔らかくなっているのを感じられた。前回と同様の治療を行い腹部を確認するとかなり押した時の良い弾力感が戻ってきた。次回の生理までもう1回治療をしましょうとのことで、この日の治療を終了した。
3診目(2週間後)
前回に比べると少し硬さは戻っていたが初診時に比べるとかなり腹部は緩んでいる。同様の治療を行い確認すると腹部の緩みを感じられた。生理の様子を診てもらい痛いようだったら連絡してもらう約束をし治療を終了した。
後日、ぎっくり腰で来院され生理痛のことを伺ったが、「2度生理がきたが薬には頼らないで過ごせた」と喜んでおられた。
使用したツボ
まとめ
下腹部の緊張は足が関わっていることが多い。以前は部活で足を適度に使うことができていたが、運動する機会が減り足を適度に動かさなくなった為に凝ってきたと思われる。
腹部と足の関係性を改めて感じる症例であった。